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TETTAのTETTAによる研修旅行#3日目午後

 
3日目は、午前中に、奈良駅周辺をチャリで回る計画が見事に成功し、午後の予定が思った以上に余裕を持って進むことができました。

さて、UGAYAにチャリを返した私は、近鉄奈良駅から西ノ京へ向かいました。

西ノ京駅には大きなお寺2つ、しかし目的のどうしても行きたいお寺だけにしぼりました。

10寺目
唐招提寺
2010プロジェクトにより、大規模な平成大修理が行われていて10年間見れなかったもの、、それは金堂!
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わーーーー!ここまで10年。。。やっとやっとあえたネーーーーー!!!
まいたけ千手観音!!!
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まいたけって私が呼んでるだけですが、土門拳さんの御写真で有名な方です。
祖父が山形は酒田でカメラマンをやっている関係で、幼少期から土門拳記念美術館にはよく行ってたのでこちらの千手の本当に千本ある手はあこがれでした。やったー!

そして、目の当たりにすると、びっくりするほどでかい。5m36cmある。。丈六仏。。よりでけえなあ。しかも木心乾漆がこんなにもキレイに残っている。。
講堂には平成大修理のアーカイブも見る事が出来、その修理中千手が分解された写真に心引かれました。あの写真ほしいなあ。

また、千手観音のとなりにいらっしゃるのが脱活乾漆のご本尊・盧舎那仏坐像。のかたも座像なのに5m!(後背の千体の如来が5mなんですがね)
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すごいですね。コレはつまり、はりぼてなんですよ。奈良時代、この制作方法が流行りました。阿修羅さんも同じ。脱活乾漆は中身がないのハリボテなので、軽くて持ち運びがしやすい。ナノで興福寺は火事にあっても、運び出すのが楽勝で現存してるのです。

ちなみに金堂には、こちらのお二方以外にもでっかい木心乾漆のお釈迦様もいます。

さて場所は変わって、唐招提寺の新宝蔵。
こちらも有名な方・唐招提寺のトルソーさんにあえます。東洋のミロのヴィーナスとも呼ばれてる方。
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大腿部が滑らかな張りがあって、セクシーですね。

この新宝蔵ではかなり興味深い宝物が展示されてます。例えば、、
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金堂の旧鴟尾!
屋根の上のさきっちょです。奈良時代には中国の影響もあってしゃちほこではなくこの鴟尾が主流。
鴟尾は、当時守り神とされていた伝説のフクロウみたいな鳥の尾っぼがモデルになってるんだそうですよ。
鴟尾の2つのうちひとつは奈良時代の作。しかも瓦で出来ているんです。
日本で現存している最古の瓦製の鴟尾。先の平成大修理で新しい鴟尾と取り替えられるまで1200年上に乗ってたそうですよ!
この他にも、奈良には、1300年も残っている文化財(建築・仏像)が本当に多い。今だけちゃんと残すっていうのは、日本人のモッタイナイ気質のためなのでしょうか。世界的に見てもこんなに多いのは日本だけだそうです。
気持ち悪いほど熱心に見てたので、新宝蔵のおっちゃんが解説してくれて、仲良くなりました。
ご本尊の盧舎那仏のサイン↓
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白の藤棚がそろそろ満開を迎えそうで綺麗でした。白いのは5月が旬でしたっけ?
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さて、ここから、1時間に一本のバスに乗り、目指すは。。。。


11寺目
法隆寺 夢殿
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こちらに、いらっしゃる秘仏・救世観音が絶賛御開帳中な訳で(4/11〜5/18)お会いしてきました!
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日本で美術をやってるものとしては、見なければならぬ存在。呪いの観音様として有名ですよね。
100数年前、、フェノロサが日本美術の再興のために絶対秘仏だった救世さんの巻いてた布を解き放った!!!
聖徳太子に似せて造ったといわれるので聖徳太子の呪いが!!!!!!
と、恐怖におののわれてたのですが、、特に何もおこってません。。多分。。
呪いの像だけに、変なとこに(頭とか)釘が打たれてたりするんですって。後背もおもいっきり釘で打ち付けられてるとか。。

そして、1000年以上日の光を浴びず、外気にさらされずだったので、金箔がキレイに残っていました!すごいな。。まさにタイムマシンな気分でした。欲を言えば、お堂の中に入ってみたかったな。。。柵の間に顔を突っ込んでほんと気持ち悪い仏女でした。


さて、目的は、法隆寺ではなくてこの夢殿だけだったので、思った以上に時間が、、せっかくだから、
12寺目
中宮寺
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山吹が今の時期とてもキレイな山吹色!夢殿の後ろに回るとあるお寺です。
こちらにはかわいい方いらっしゃいますよね。斑鳩の弥勒菩薩、二つ団子のこのお方!
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かわいい!
池の真ん中の本堂は、本当に女性のために造られた感がすごい。ここには、聖徳太子のお母様穴穂部間人皇后の御願によって、太子の宮居斑鳩宮を中央にして、西の法隆寺と対照的な位置に創建された寺だそうです。再建されたものとはいえ、なんか女の子っぽい寺だなっていつも思ってます。
こちら、弥勒菩薩といわれてますが、言い伝えでは如意輪観音さんなので、サインはこう!↓
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あれ、まだ時間がある16時。。だったのでせっかくですし、法隆寺の本殿にも行きました。
修学旅行生にまみれ、本殿へ
法隆寺で好きなのは、五重塔ストゥーパ!
奈良時代のはじめに造られた塑像群が内部にあり、北面は釈尊の入滅(涅槃)のシーンが見れます。
釈迦の背後にじつは阿修羅がいて、その御顔立ち、体型が興福寺の阿修羅そっくりです。
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当時の貴族のジャニ系好きが反映されてます。かわいいなあ。
このあと、奈良時代の釈迦三尊、最古の四天王が見れる、金堂へ。
最古の四天王たちは動きが少なくピンとたってて、中国っぽい服装。。。
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ちなみに法隆寺は木造最古の建築物といわれてます。全ての木材は檜で出来ているそうです。
檜材は一千年持つと言われています(すでに1300年ですが)さらに、法隆寺で使われてる檜の中には樹齢が2千年というものも。。つまり3千年以上の木。。すごい。。。紀元前生まれなんですね。

さらに、五重塔は、今まで台風や地震で倒れたという記録はいっさいない。今でもなぜそれが実現可能なのか解明されてないっていう謎があるんです。日本古来の建造物はなんでこんなにすごいだろう。
ちなみに、いった日は、聖徳太子の法要二日前で、準備のために講堂がみれませんでした。あそこに薬師いんのに残念。。

さて、ここでは、聖徳太子にサインをもらって(よめない)
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大宝蔵院(百済観音堂)へ
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いやーー、本当にほそなげーな。この人には教科書から、今日に至るまで結構何回か会った事あるけど、でかくて細い。モデルさんみたいです。
ここに展示してある宝物だと、玉虫厨子も教科書に載ってて有名ですよね。
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名前の通り、玉虫使ってるんですよ。ちょっと気持ち悪い。。
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昔はこんなにあざやかな緑の羽根がぎっしりと。。。今は茶色くなってるとこがそうです。

ここで、時間が来てしまいました。
今回の研修旅行は、ここが終着点。良い旅でした。
奈良に関しては行動範囲がだいぶ広すぎて地図が載せれません。通常、一日で奈良駅周辺から、唐招提寺経由の斑鳩(法隆寺周辺)とかはきついみたいです。
実際に、朝頂いたお粥から、拝観時間終了タイムまでは何も食えなかった。一人旅の醍醐味は「おなかすいたー。休憩しようよー。」とか言われないからいいですね。

次回、いつ行けるかわからないですがもうすでに旅に出たいです。
飛鳥の方とかも行きたい。。。まだまだいっぱいいってないとこがいっぱいある!

そんな訳で帰りもバスでぐったり快眠とかできるかと思ったら、、、一睡もせずに横浜についてしまいました。
いったいどうしたらみんな寝れるんだよ。。
そんな帰りのバスは33号でした。しかも友人にばったり遭遇し、席も近かったです。何かあるな。。。


そしてこの研修旅行の日記、全4回ですが毎度2、3時間かけて書いて、消してしまうという呪いにかかってました。じつは昨日の時点で一日分書いたのに半分消してしまったので午前午後にわけたという。。
結果的により充実の記録になってる気がするので、良かった気がします。聖徳太子の呪いだったのでしょうか。。
by teta_bouddha | 2011-04-27 13:02 | bouddha


仏のための仏による仏


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