制作は順調ですよ〜
来るVOCAに向けてやっております。メガネなくて力が出ない...

今回のモチーフは、雲中供養菩薩さん達です。
自仏画というシリーズで出品が決まったので自仏画を。
さて、、自仏画とはなによ??
つまりこういう事です。
既存の仏像(過去・古典)に現代の自分(現在進行形)を投影してみるという画期的な作戦から生まれたシリーズです。一見現代人なんですが、なんと言うか仏をにおわす的な不思議感覚を生む作品。
技術的なディティールとしては、シナの木目大活用で、地をそのまま無垢の木目を使い、図はうまく木目と油彩を融合させ、地と図の関係の均衡を計る。絵画における実験的作品。
評価としては賛否両論なんですが、まあ、それは時代が私に追いついてないっていう解釈にする。
あまりにも技巧的すぎるらしいので。ただ、今回の作品はちょっと変化したかも。
起源
宗達の杉戸絵を見た時にやってみようってことになったとても危険な作品です。
なぜ危険かは制作過程参照。。。
ちなみに背景をそのまま何もしないので描き上がるのに時間を要さない。
とりあえず途中経過を報告します。
まず今回のモチーフとなった仏は、
平等院の雲中供養菩薩。
阿弥陀の周りに飛んでるとてもカワユイ仏たちです。
お迎え(極楽浄土への)の際に楽しませてくれる役目をしております。動き、持物ともにそれぞれが表情豊かで平安時代のものとは思えないカワユさを持っております。
本来は52体いるのですが、画面構成のため4体を選抜いたしました。ついでにどのように私になったか下図も。
1、モチーフの選抜から小下図への転換
太鼓打ちSOUNDGOOD


歌うたいJOURNAL


照明UGG


踊り子A-rine


2、小下図の再構成

フォトショの大活躍。
3、支持体へ転写、骨描き


墨で境界線をつくり地と図を分ける。絵画において骨となる部分です。
これがあるとなしで、絵の強さが変化するのが不思議。
4、油地への変換、木目出し

ニスを塗った事がある人ならわかるはずですが、木に油を塗るとこのように沈んでいた木目が浮かび上がります。
そう、、ココが、危険なところ。
保存学からいくとこんな事はやっては逝けません。
板には灰汁やら接着剤やらが大変しみ込んでるのでいくら膠で目処したからといっても大変危険ですね、絵にとっては。
本来は膠の後に紙を貼り下地(石膏又は白亜)を塗布しなくてはなりません。特に油絵は酸化を利用して凝固させる技術ですので風化が激しくなります。
ただ、私はその風化って言うものも立派に芸術品だと考えてやってます。
。。概念として考えてしまえばいいだけですよ。特に日本人はワビサビですし。
いいんです、日本人だし。
利休ならわかってくれます。
古田織部ならもっと理解してくれるはずです。。。。。
風化って言えば、雲中供養菩薩たちも元々は極彩色。以前はとっても派手でした。
1000年の月日が木目丸出しの姿に変えてます。
タイの仏像がキンキラ金なのは、毎年塗ってるから。日本人はソレをせずに現状なんとかきれいに保つ。仏像ファンの中には結構破損仏(腕とか頭とかないやつ)に美学を感じてる人もたくさんいます。(実際私の仏像の先生はそうでした。)
今現状、ココまでの過程まで進みました。
搬入まで後2ヶ月。ココから彩色に入ります!乞うご期待!ノシ
by teta_bouddha
| 2009-10-05 00:37
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仏のための仏による仏
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